ごまなつ Blog

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「カイゼン・ジャーニー」を読んでの感想

この記事の概要

カイゼン・ジャーニー」を読んだ私が、感じたことを書いていきます。

カイゼン・ジャーニー」とは

舞台はIT企業。主人公が自分一人の行動から会社を変えていき、その後アジャイル開発に挑んでいくお話です。物語仕立てとなっており、読みやすいだけでなく実際のアジャイル開発に役に立つ知識も学ぶことができる本です。

読んだ感想

何かを始めたいなら自分から始める。これが重要だと感じました。アジャイル開発に関しては、やってみたいとは思いますが弊社には取り入れにくいと感じました。アジャイル開発は、成功例をそのまま持ち込むと成功するような万能なものではないです。置かれた状況に合うように変えたものを導入するのが良いと聞いたので、それを考えようと思いました。

印象的だった文

  • あなたは何をする人なんですか?
    この言葉、めっちゃ心に刺さりますね。「何をする人」というのが内省というか、自分と向き合うきっかけを与えてくれる言葉なんだと思います。デブサミ2019で「あなたは何をする人なんですか?」と書いてある付箋をいただきました。これを会社の自分のデスクに貼っておくと目についたときに気が引き締まるのでお勧めです。
  • 勉強会からの帰り道は、現実への帰り道
    これも私にはかなり刺さりました。勉強会に参加して、何か学びを得て帰る。これが当然ですし、私も行っています。しかし、この言葉を見た後自分を振り返ると、最近は勉強会に参加すること自体が目的になっているように感じました。勉強会に参加すること自体が楽しいと思っており、楽しむことが学びを得ることよりも優先度が高くなっているように思いました。勉強会は、社外の場で、社外の人と関わることになります。要するに、非現実感なのです。非現実感を楽しんでいるだけなのではないかとも考えさせられました。また、参加したことで満足してしまい、勉強会の内容を身に着けることができているのだろうかとも考えさせられました。勉強会という非現実で楽しい場所から、自宅に帰るということは、また自分の職場で働くことを意味します。現実への帰り道で、何を得ることができたのか、何をこれから生かしていけるのかということを考えることが重要であり、そうしていこうと思いました。

    最後に

    カイゼン・ジャーニー」は名著だと思います。アジャイルに興味があるけどどう勉強したらいいのか迷っているという人にはかなりおすすめです。知識として持っておくこともできるので、ぜひ一回読んでほしいと思います。

いきなり1on1を受けてきました

いきなり1on1とは

nitt-sanさんという方が行っている、あまりお互いに面識がない状態で1on1を行うことでコーチングのスキルを向上させるという取り組みです。やる側からするとスキルの向上になるし、受ける側からするとこれからの道筋が見えるというWin-Winの関係になる素晴らしい取り組みです。

nitt-sanさんの振り返り記事

概要に関しては、nitt-sanさんのブログにある今回の1on1の振り返り記事をご覧ください。話した内容は、この記事のノートにすべて書いてあります。

nitt-san.hatenablog.com

感想

1on1開始前

1on1をする場所を探す際には話しながら移動するわけですが、私はnitt-sanさんとはまだ1回しかちゃんと話したことがありませんでした。このような状態では私自身が話題に困る人なので、話題に困りながら移動することになるかと思ったのですが、杞憂でした。nitt-sanさんがいろいろと話題を振ってくれました。このことは、話しやすい雰囲気を作り出すスキルが高いゆえなのだろうなと感心していました。

1on1中

グラフィックレコーディングというんですね。nitt-sanさんが話しながらノートに図を描いていたのですが、すごくわかりやすかったです。お互いの認識の齟齬がなくなるので無駄な時間が減るし、自分としては同じようなことを何回も話す癖があるので、もうこれは話しているということが分かるというのが一番の効果でした。終わった後に描かれた図を見ると、話したことが全部わかるし、すごい良いものだなと思いました。

1on1終了後

普段業務で1on1はしておらず、どのようなものなのかわかっていませんでした。ですので、優先度を高くした内容がコーチングにつながるものではなく、カウンセリングにつながるものだということが分かっていませんでした。こちら側の反省点です。ですが、自分の考えや状況を話すことによって整理し、自覚して考えていくという点ではカウンセリングもコーチングも同じなのではないかと感じました。自分が考えていることは、ただ単に循環しているだけで次に進むことができていなかったことが分かり、スッキリしたと同時に、次にやるべきことが分かりました。また、自分の思考の癖が少しわかった気がします。

最終的に

私自身、新卒1年目で雑務しかやっていないということもあり仕事に関して大きく困ったことはありませんでした。しかし、このような状況では何もスキルがないということを考え、将来への漠然とした不安と焦りが自分の思考を堂々巡りさせていたということが分かりました。これからは、自分がコントロールできる範囲を少しずつコントロールしていくようにしていこうと思いました。定期的だと形骸化するかもしれないので、行きたいときに行ける1on1があるといいですね。kiitokはいいサービスだと思います。1度でもいいので、スキルのある人に1on1を受けると大きな学びがあると思います。

EMFM Meetup#1 参加レポート

ゆのんさん・広木大地さんがパーソナリティを務めるEM(エンジニアリングマネージャー)のためのPodcast、EMFMの2万回再生記念(当日は、危うく3万回突破しそうだった)の公開収録イベント、EMFM Meetupに参加しましたので、感想を書こうと思います。

はじめに

私はEMではなく、中小メーカ勤務の新卒1年目です。将来はIT企業に転職して、マネジメントをやっていきたいと思っています。いわゆるPjMしか学生時代は知りませんでしたが、EM, PdMという役割を知って興味を持ち勉強しているところです。知らないことが多いため、日々勉強しています。適切に見積もることや仕事を割り振ることは技術を知っていないとできないため、技術の勉強も進めていこうと考えています。

内容

公開収録でのゲストは、メルカリのVPoEの方とCTOの方でした。メルカリの取り組みはもちろん、マネジメントをどう考えているかという個人の考えも聞くことができました。自分が興味を持った部分のメモを書き留めておきます。

メルカリがダイバーシティを目指す理由

ダイバーシティのため、外国人も積極的に採用している。いろんな価値観を持っているチームがいろんなことに取り組むと、チームの力で想定していたよりも良いものを作ることができる。また、新しいものを生み出すスピードも速くなる。エンジニア一人ひとりが個性を発揮することによって、勝手にプロダクトがよくなる組織を作ることができる。このような状況だと、マネジメントは難しくなるが、マネージャーは成果のためにみんなが一つになるために、新しいやり方を考えて見つけていく必要がある。一人一人のエンジニアが自由に発想してやっているが、会社にとって不利益にならない世界を目指す。自分で考えて決め、実行していくことがこれからのエンジニアに必要になっていく。好きなことをやらせて、データで会社に不利益か判断して続けるか決める仕組みが必要になる。

非エンジニアとのコミュニケーションに必要なこと

  • 意思決定に必要な情報を伝える
  • リスペクトする
  • Fact,Recommend,Willを持っていく
  • 普段から失礼にならない程度にコミュニケーションする

コミュニケーションのきっかけとして、山登りはいい。 山登り中と、後の温泉でディスカッションできる。さらに、運動後で新しい考えが出ることがある。

そのほか

‐ エンジニアは、技術志向の先にプロダクトをちゃんと見ているかが重要。技術は陳腐化するので、変化を受け入れられる人が強い - 入って2,3年目で自分をクビにできるほど仕事をなくせないと無能だと考えている(私はこれが一番の衝撃でした)

感想

EMという言葉を初めて聞いたとき何をする役割なのか全然わかりませんでしたが、EMFMを聞くことで少しずつ理解できていると思います。組織によって必要な行動は変わるし、不確実性と向き合う仕事なので難しい。しかし、エンジニアの成長を支援するなど、とても価値のあるものだしとても面白いものだと感じた。自分が必要なくなるほどチームを作り上げることはとても面白く、とても価値があることだと感じました。

最後に

EMFMは、エンジニアのマネジメントをする人が聞くと必ず学びがあるものだと思います。聞いたことがない方はぜひ聞いてみてください。じっくり考えながら聞くことは難しいですが、EMFM公式応援団(月額500円)に入れば文字起こしされた内容を見ることができます(現在1話のみ、順次拡充予定だそうです)。文字起こしした内容を見ることができるのは本当に嬉しいです。広木さんに話しかけて、「エンジニアリング組織論への招待」の本ににサインをいただけたのは嬉しかったです。緊張してうまく話せなかったのが心残りです......。f:id:gomana2:20190212211455j:plain