ごまなつ Blog

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「アジャイルな強いチームを作るチームビルディング超実践ガイド」を読んでの感想

TL;DR

チームビルディングのやり方がわからない人にぜひ読んでほしい。意義とやり方がわかる。 同人誌なのにカバーと帯がついてるよ。まるで商業誌のようになってるよ

チームビルディング

私は組み込み系の職場であり、一人が担当製品のソフト面、一人が担当製品のハード面を担当するといった仕組みなので、いわゆるチーム開発というものがよくわかっていません。ですが、この本を読むことでチームビルディングがなぜ必要なのかわかりました。それがわかってもやり方がわからないじゃん、となるのですがいろいろな手法が紹介されています。同じ方向をチーム全員が向けるもの、多様性を認めるもの、関係の質を求めるもの、文化を作るものがあります。チームといってもまだチームになっていない状態から、自己組織化できているチームまであるのでそれぞれのチームに必要なチームビルディングの手法が載っていると考えます。

チームが何のためにあるのか、というと良い製品を作ることだと思います。いい製品を作るための要素には、チームメンバーがそれぞれ活躍していくことがあると思います。活躍するためには、そのメンバーの力だけでなくチームの力も必要だと思います。チームの力が発揮されるためには、全員が良い製品を作るという想いを持ち、その製品のイメージが全員で共有されていることやチームメンバーの関係が良いことが必要だと考えます。エンジニアだって人間なので、人間関係の悪さが影響するのは当然のことです。このチームの力を発揮するために、チームビルディングが必要だと考えます。

自分の陸上競技の経験から

陸上競技をやっていた時に4×100mリレーをやってましたが、チームのタイムは単純に4人の100mのタイムを合計したよりも早くなります。物理的にはセパレートゾーンで加速できるからなどいろいろ要因があるんですが、心理的には全員が速くゴールする意識を持っていることもあると思います。

バトンを渡すメンバーと喧嘩をした時、バトンパスの精度が悪くなりました。相手のことを理解できていると、今日は調子がよさそうだから自分はセパレートゾーンを走る距離を短くしようとか、顔を見るとスタートしようとしているときの相手の気持ちがわかるようになったりします。不測の事態になった時の修正は、相手を理解することも必要だと感じました。

チームビルディングはエンジニアの製品開発において注目されてきましたが、スポーツではもともと重要視されていたので、根本では共通点が多くあるのかもしれないと感じました。スポーツから製品開発に学ぶこと、製品開発からスポーツに学ぶことがあるとよりよい世界になっていきそうですね。