ごまなつ Blog

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エンジニアのためのコーチング体験型勉強会Vol.1に参加してきました

7/25に開催された、エンジニアのためのコーチング体験型勉強会Vol.1に参加してきました。 coaching.connpass.com

今回の趣旨

1on1は必要だといわれていますが、受ける側が必要だと感じていないことがあります。なぜこうなってしまうのでしょうか。それは、1on1は目標を達成するための手段であって、することだけに意味があるわけではないからです。また、1on1は技術なので、技術が足りていないのかもしれません。学べば良い1on1をすることができます。しかし、

1on1の技術を学ぶ場がありません。

業務で行うなら、失敗をすると後が大変です。失敗が許されません。今回は、実験の場だと全員が認識したうえで実践するので失敗しても問題ありません。そのトレーニングとしてこの勉強会を開催した、とのことです。

やったこと

  • チェックイン
  • ルール説明
  • 実践
  • 振り返り

チェックイン

最初のチェックインでは、3人一組でグループ分けを行い、自己紹介と今の自分の気持ちと状態を話しました。気持ちと状態は抽象的なので、各人によって話すことが異なり良い質問だと思いました。緊張がほぐれました。

ルール説明

ルール説明と、コーチングで意識することを知りました。 グランドルールは

  • ここは実験の場。失敗する場
  • 守秘義務(あとでこんな人がいた、と言わない)
  • 正しい人、間違っている人はいない

このルールを守ることで、安心して自分の考えたことを試せる環境を作ることができたと思います。最初は、失敗します。ですがだんだんできるようになっていきます。しかし、最初の失敗できる場がないです。今回の場は、失敗できる場でした。

目指すことは、コーチングで動きをもたらすことでした。何で動きをもたらすかというと、問いで動きをもたらします。そして、相手が内面から動き出すようにします。

コーチングのために鍛えることは

  • 好奇心
  • 拡大質問
  • 認知(「あなたは~な人なんですね」など)

コーチは好奇心を持って拡大質問し、クライアント自身の探求の様を傾聴します。 はい・いいえで答えられない開かれた質問、相手が持っている・秘めているものを知る質問を勇気をもって無邪気に質問します。 認知は、自分の直感を信じます。相手の鏡になり、相手の本来ある姿・特性やあり方・深いところを伝えます。当てにいかなくていいです。

承認と認知は異なります。承認は正当かどうかの価値判断が入ります。認知は認めるのみです。

コーチングは、自分にも使えます。

”People are naturally creative, resourceful, and whole.” 人はもともと才知に溢れ、欠けるところのない存在である。 NCRWともいわれます。

実践

3人一組で、コーチ、クライアント、オブザーバーを1回ずつ担当しました。コーチングを実践した後、コーチからひと言、クライアントからひと言、オブザーバーからひと言でした。チェックシートは、

  • 好奇心
  • 拡大質問
  • 認知
  • 良かった点
  • より良くなるとしたらどのような点か

全体での振り返り

  • 認知で、あなたは~な人なんですね、と言われるといい表情になる。自分が気づけていないことに気づくため
  • オブザーバーがいることがとても良かった。コーチとクライアントだけの振り返りでは気づけない点、例えばコーチングをしている中で気づかなかった表情の変化や、質問の有効性などをオブザーバーが教えてくれた

感想

実際にコーチングをやってみる機会はなかなかないので、このような機会が貴重な経験になりました。年上の方にコーチングしましたからね......。自分がコーチングで心がけたことは、

  • なるべく話を遮らない。考えるそぶりや口の動きを見て、動いたら待って話を聞く。動かなければ質問。
  • 相手が話していることをすべて理解しようとしなくてもいい。相手は自分で考えて話している

ということです。会社内で1on1を行うと決まった最初の関係構築段階では雑談で、趣味などについて傾聴して、ある程度関係ができたら仕事や自身の成長のための方策を気づかせるというのが何となくイメージできました。雑談では、質問を行って考えていることや実行していることを聞きます。相手が話してくれます。方策を考える方では、自分自身で答えを見つけることが重要なので、難しいけれど相手がじっくり考えている間待つことを心がけていきたいと思います。

次回があればぜひ参加したいです。普段行っている人は手法を業務で生かすために、行っていない人はコーチングが良いものだと気づく良い経験になると思います。私は後者ですが、良い経験になりました。

コーチングが必要ない、という人について

私の考えでは、自分で課題を設定できている人や上司と話すことに抵抗感がある人が必要ないといっているのではないかと考えています。また、頻度が高すぎて、話すことがないという声も聞いたことがあります。しっかりとしたコーチングをやり、たまに雑談があるというのが良いのではないかと思います。メンバーが求めたときが一番いいと思いますが、メンバーは言い出しにくいことがあるので定期的な実施が現実的ですかね。